▼ 低体温症(ていたいおんしょう)とは
臓器の温度が35度未満に低下した状態のこと
低体温症は自覚がないまま進行してしまう危険な症状です。人の表面温度が低い場合でも身体の中心部の温度は正常なことが多くあります。
低体温症の主な症状は、激しい震えや判断力の低下などがあります。深部体温が35度以下になると、このような症状があらわれてきます。
低体温症は筋肉の硬直、脈拍や呼吸の減少などが起こり、その状態が続くと死に至ることもある危険な症状です。自覚がないまま進行することもあり、高齢者や寒中での作業をする方は注意が必要です。
▼ 低体温症の原因と対処方法
低体温症は寒いところで起きるものと思われておりますが、熱の産生と放散のバランスが崩れたことから発症するため、極度なダイエットやストレス、老化などにより低体温症となる方が増えております。
人の身体は、皮膚の表面と深部の温度差が適切に維持されるように体温調節を行うようにできていますが、極度なダイエットにより熱量が低下したり、ストレスで自律神経が乱れたりすると、バランスが取れなくなり低体温症になることがあります。
低体温症を防ぐには身体の深部温度を下げないことです。普段から身体を冷やさないように心がけましょう。
食生活では食事の約7割がエネルギーとなるため、無理なダイエットは避けてバランスの良い食事を摂るようにしましょう。
また、運動は筋肉量を増やすことで代謝を良くするため、スクワットやストレッチなど、暖かい室内でできる運動がおすすめです。