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肛門の悩みは専門家へ!肛門科の診察内容について解説

更新日2025.12.09

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▼ 肛門科とは

肛門を専門に診療する科目のこと

肛門科は外科の一分野として扱われており、外科医が肛門科の診療を兼任することもあります。しかし肛門科はかなり特殊な領域なため、一定水準の治療を行うには、肛門科専門の病院で訓練を積む必要があります。

また受診する方には大腸の病気が見つかることもよくあり、肛門を扱う医師は大腸も診療できる必要があります。そのため最近では大腸肛門科という診療科が増えてきております。

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▼ 肛門科の診療内容

主な内容としては、痔・脱肛・肛門周囲の腫瘍、肛門の痛みや痒み、出血・排便の調子が良くないなどが挙げられます。

✓ 痔

痔には、大きく分けると痔核(いぼ痔)裂肛(切れ痔)痔ろうの3種類があります。

痔核
(いぼ痔)
肛門にいぼ状のはれができる状態

歯状線をはさんで肛門の内側にできるものを内痔核(ないじかく)、外側にできるものを外痔核(がいじかく)と呼びます。
裂肛
(切れ痔)
肛門の出口付近が切れたり、直腸肛門部の血液循環が悪くなること

肛門の出口付近の皮膚(歯状線の下にある肛門上皮)が切れることから、「さけ痔」とも呼ばれます。
痔ろう
(あな痔)
直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができる痔のこと

痔ろうの主な原因は、下痢等によって肛門の組織に細菌が入り込むこととされています。

✓ 脱肛

直腸の下部や肛門の粘膜組織が肛門の外に出てしまうこと
「肛門粘膜脱」とも言います。痔が進行すると脱肛の症状が現われます。

✓ 肛門癌

症状は、しこり、かゆみ、出血、疼痛、粘液分泌、便通異常(便秘、便失禁)などです。稀に症状がなく、鼠径部(そけいぶ)のリンパ節の腫れがみられることもあります。
肛門癌はこれらの症状が原因となる場合が多いですが、軽度のものであっても徐々に進行していくことが特徴です。

出血や膿が出る場合や肛門付近が腫れて痛みがある場合には、非常に危険な状態であると言えます。早めに肛門科へ相談するようにしましょう。