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脳腫瘍リスクを減らすための食事法-食べ物が脳に与える影響とは-

更新日2024.06.17

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私たちの食生活がどのようにして脳の健康に影響を及ぼすのか、そしてどうすれば日々の食事を通じて脳腫瘍のリスクを減らすことができるのか、これは多くの人々にとって切実な問題です。脳腫瘍に関しては、解明できていないことが多く、様々な研究データから、ある程度の傾向は見えてきております、特定の食品や栄養素が脳腫瘍発生のリスクを低下させる可能性が示されているものもあります。

ここでは、脳腫瘍のリスクを減らすための食事法に焦点を当てております。各食品が脳に与える影響や、日々の食習慣でどう変わるのかを説明しています。

Contents
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▼ 脳腫瘍とは?

脳内または脳に関連する組織にできる腫瘍のこと

脳腫瘍とは?

脳腫瘍は解明されていない部分が多く、原因のひとつと言われる遺伝子の変異がありますが、それ以外は現在でも不明となっております。

脳腫瘍は脳を圧迫またはむくませる(脳浮腫)ものであり、脳そのものが損傷するわけではありません。

脳腫瘍の主な種類には、一次性脳腫瘍と二次性脳腫瘍があります。脳腫瘍の診断には、神経学的検査のほか、CTスキャンMRIスキャンが広く用いられます。一般的な症状としては、頭痛や嘔吐、視覚的な障害などが挙げられます。

一次性脳腫瘍

一次性脳腫瘍

一次性脳腫瘍は、原発性脳腫瘍と言われており、脳腫瘍と診断される約8割がこれに該当します。

一次性脳腫瘍で多く診断されるのが、神経膠腫・髄膜腫・下垂体腺腫・神経鞘腫・頭蓋咽頭腫になります。なかでも神経膠腫は最も多いと言われており、小児は小脳に発生しやすく、成人では大脳半球に発生しやすいとされております。

二次性脳腫瘍

二次性脳腫瘍

二次性脳腫瘍は、転移性脳腫瘍と言われており、他の臓器の腫瘍が脳に転移した場合に診断されます。

二次性脳腫瘍は人口の高齢化に伴い増加傾向です。また、MRIなど医学の進歩で精度が高まり、診断される患者も増えております。肺癌や乳癌など元となる腫瘍が必ずある二次性脳腫瘍は、何らかの腫瘍から転移するため、治療は困難を極めます。

二次性脳腫瘍は化学療法が効かないことが多く、摘出手術や放射線治療が主な治療法になります。

▼ 食事が脳に及ぼす影響

食事が脳に及ぼす影響

健康を管理する上で欠かせないのが食事です。食事が脳に及ぼす影響は非常に大きく、栄養摂取が脳の機能や気分、健康に直接影響を与えることもわかっております。バランスの取れた食事は脳の健康を支えるだけでなく、脳腫瘍や認知症などの疾患のリスクを減少させる上でも重要です。

細胞膜にはドコサヘキサエン酸(DHA)アラキドン酸といった多価不飽和脂肪酸が多く含まれており、多価不飽和脂肪酸はn-3系とn-6系に分かれ、n-3系脂肪酸は別名オメガ3とも呼ばれております。オメガ3は、脳細胞の柔軟性を高め、神経伝達物質の働きを活発化させるため、積極的に摂取したい栄養素です。

食事は腸で消化して栄養素を吸収し、脳へ影響を与えているため、偏った食生活にならないよう配慮する必要があります。

▼ 脳腫瘍予防に役立つと言われる栄養素

脳腫瘍予防に役立つとされる栄養素には、抗酸化作用、抗炎症作用、DNA損傷の修復を助ける働きなどがあります。これらは脳細胞を健康に保ち、発がん過程に対抗する役割を果たします。以下は脳と密接な関係のある栄養素と考えられており、注目される栄養素になります。

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸

細胞膜の構成成分であるオメガ3脂肪酸(DHA・EPA・α-リノレン酸)は、脳の健康に不可欠な成分で、脳だけでなく様々な臓器や器官に存在する成分です。

オメガ3脂肪酸には、抗炎症作用があり、慢性炎症を抑制することで脳腫瘍のリスクを減少させる可能性があります。

オメガ3脂肪酸は魚油や亜麻仁油、チアシードなどの食品に豊富に含まれております。

ビタミンE

ビタミンE

強力な抗酸化物質であるビタミンEは、脳細胞を酸化ストレスから保護し、細胞損傷を防ぐ効果があります。

脳は酸化ストレスの影響を受けやすく、加齢とともにその影響力が増し、認知機能低下のおもな原因となるため、ビタミンEが細胞を保護する働きは重要です。

ビタミンEはナッツ類、種子類、緑黄色野菜、全粒穀物に多く含まれております。

ビタミンC

ビタミンC

ビタミンEと同じくビタミンCも優れた抗酸化剤で細胞を保護し、免疫系の機能を強化することで全体の健康をサポートします。

またビタミンCは、活性酸素を中和、回復する効力を持つため、長時間の集中した作業や受験勉強などによる脳の疲労軽減と回復にも役立ちます。

ビタミンCは柑橘類、キウイ、トマト、緑葉野菜などに多く含まれております。

フラボノイド

フラボノイド

フラボノイドは植物由来の化合物です。フラボノイドに属するアピゲニンルテオリンは、がん細胞の増殖を抑制できる可能性があると言われております。

がん細胞の増殖が抑制できれば、脳腫瘍へのリスクも低くなるため、脳の健康を促す意味でも大切な栄養素であると言えます。

フラボノイドはブルーベリー、イチゴ、リンゴ、玉ねぎ、カカオなどの食品に含まれております。

葉酸

葉酸

葉酸はビタミンB群に属し、脳の萎縮を予防する働きがあると言われております。

脳に関係する神経管がうまく作られない無脳症(むのうしょう)の原因は、葉酸の欠乏であると知られており、神経管閉鎖障害の中では最も重症なものです。

葉酸はレンズ豆、豆類、全粒穀物、緑葉野菜に含まれております。

▼ 食習慣を見直す

食習慣を見直す

脳腫瘍のリスクを減らすには健康的な食生活を心がけ、特定の栄養素に注目することが重要です。

国立がん研究センターによると、コーヒーは抗酸化作用のあるカフェインやポリフェノールが多く含まれており、がん予防の一定の効果があると報告されております。コーヒーに含まれる、抗酸化作用やインスリン抵抗性の改善作用のあるクロロゲン酸トリゴネリンなどの物質が、脳腫瘍の発がん抑制に関与している可能性があるとされております。

一般的にがん予防でも指摘される項目を見直すことで、脳腫瘍のリスクを減らすことにもつながります。
食生活のなかで、がんの原因になるということが明らかになっているのが以下の3点です。

  • ■塩分や塩辛い食品の摂り過ぎ
  • ■野菜や果物をほとんど食べない
  • ■熱すぎる飲み物や食べ物を摂ること

食習慣として当てはまる項目がある方は、特に注意する必要があります。

▼ まとめ

まとめ

脳腫瘍リスクを減らすためにも、栄養素や食生活がいかに重要であるかが明らかになりました。抗酸化物質、オメガ3脂肪酸、適切なビタミンは、脳腫瘍のリスクを減少させるだけでなく、全体的な健康を向上させることにもつながります。日々の食習慣が、長期的な健康に大きな影響を与えるため、意識的な食事の選択を行うことが重要です。

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