単一の抗体産生細胞に由来するクローンから得られた抗体のことです。
モノクローナル抗体は、タンパク質薬品であり、標的分子に結合すると、がん細胞を高率で破壊できるなどの利点をもちます。しかし、経口投与ができないことや、製造費用が非常に高いこと、細胞内部に侵入できないなどの欠点もあります。
原理的には、臨床に使用可能といわれておりますが、人間の患者への薬品として使用するためには、薬品内の分子が化学的に厳密に定義され、さらにそれらを極めて高純度でかつ安定的に大量生産する必要があり、現実にはほぼ不可能であるといわれております。