むくみは浮腫(ふしゅ)とも呼ばれ、細胞組織の液体と血液の浸透圧バランスの崩れにより、水分が溜まり細胞組織が浮いて腫れてきます。
むくみのメカニズムとしては、浸透圧の低下・血圧上昇・血管透過性亢進などがあげらます。
むくみの症状は足だけではなく、手や顔など全身に影響を及ぼすことがあります。
症状がひどい場合には、便秘や吐き気などの症状も現れます。
むくみの原因の多くは、立ち仕事やデスクワークなどで起こる血流が悪くなることがあり、血管の圧迫や高血圧症などで血液の循環が悪い場合に起こりやすくなります。
また、女性は生理になると女性ホルモンの分泌量が増えるため、血管が拡張されてむくみやすくなります。
他にもアルコールの過剰摂取があります。日本酒やビールなどに含まれるアルコールは、血液中のアルコール濃度を高くしてしまい、血管が拡張して静脈やリンパによる水分処理能力が低下するため、むくみやすくなります。
さらに心不全や肝硬変など血液の循環が正常に働かない場合は、毛細血管の圧が上昇して血管の中の水分が外ににじみ出てしまうため、むくみが生じやすくなります。
睡眠不足や運動不足、ストレスなどむくみは様々な原因で起こります。
むくみは放置していて治るものから、むくみの症状から現れる危険な病気まであります。
特に注意が必要なむくみの症状は以下の通りです。
むくみの箇所から推測される病気は以下のものがあります。
■ 毎朝顔(特にまぶた)にむくみが見られる | |
» | 腎臓病(腎炎・腎不全・ネフローゼ症候群)の疑いがあります |
■ 部分的なむくみ | |
» | 静脈瘤(じょうみゃくりゅう)の疑いがあります |
■ お腹のむくみや足のむくみ | |
» | 肝臓病(肝硬変)の疑いがあります |
■ 足首のむくみ | |
» | 心臓病(うっ血性心不全)の疑いがあります |
むくみは以下のことに気をつけておけば、ある程度予防できると言われております。
女性は身体の構造上男性よりもむくみやすく、太っている人もむくみやすいと言われております。
むくみが長期間続いたり、むくみで体の調子が悪かったりした場合には、早めに専門科の医師の診察を受けるようにしましょう。
何科を受けていいのかわからない場合には、いずれかの臓器系へ受診して医師に判断してもらい、該当する専門医を紹介してもらうと良いでしょう。