治癒の期間は年齢や骨折の程度によりますが、大体の骨折は4〜12週間で治癒し、子供の治癒期間は大人よりも早いのが一般的です。
一般的に骨折をしやすい人としにくい人では、骨密度と骨質に差があると言われています。
骨を強くするための栄養素としては、カルシウムやビタミンD、ビタミンKなどがあり、適度な運動をすることで、骨を更に強化することができます。
強度のある骨をつくることは、許容以上の強い力とストレスが骨にかからない以上、骨折することはありません。
骨折のリスクを減らすためにも、必要な栄養素と適度な運動を心がけましょう。
骨折の原因、骨折の状態、外力の加わり方、折れた骨の名前や骨折したからだの部位名によっても分類されます。
【限局性圧痛と軋轢音】
骨折すると、その部位に圧痛が発生します。
また、圧痛を観察しているときに、完全骨折であれば、骨片端が互いに擦れる音(軋轢音)を触知することができます。
不全骨折でレントゲンでも骨折線が分からないくらいの小さな亀裂や損傷の場合、限局性圧痛が不明瞭な場合があり、もちろん軋轢音も得られません。
【軸圧痛または介達痛】
打撲などによる骨折の場合、触診で圧痛を観察しても、その圧痛が打撲による皮下組織の挫滅によるものか、骨折による限局性圧痛なのかの区別が難しいケースがあります。
その場合に骨折の疑われる骨を長軸方向や横軸方向などから圧を加え、患部に痛みを感じるかどうかを観察します。
骨折があれば疼痛を誘発します。
【異常可動性】
完全骨折では、異常な部位に可動性を触知する場合があります。
【出血と腫脹】
骨折をすると、出血が起こります。
そのため骨折部分を中心に、出血による皮下出血斑や顕著な限局性の腫脹が起こります。
この出血は、骨折部分を癒合、修復のために必要な現象です。
【骨片転位と変形】
完全骨折を生ずると、大概は骨折時の外力の向きや周囲を取り巻く靱帯、腱、筋肉の影響で骨片が転位(折れた骨がズレて移動)します。