膠原病(こうげんびょう)|用語集

医療に関する業界の専門用語等、意味をわかりやすいように解説した用語集・辞典です。外科・整形外科等の病院に関する用語について紹介しています。ご自由にお役立て下さい。

膠原病(こうげんびょう)

全身の血管や皮膚、筋肉、関節などに炎症が見られる病気の総称のことです。

膠原病は原因不明の発熱や湿疹、関節の痛みなどの症状が共通してみられます。
主に女性に多く見られ、比較的若い女性の不明熱(原因不明の発熱)として発見されることが多いです。SLEやリウマチなど数種類の病気が含まれています。

【膠原病の症状】
全身性エリテマトーデス(SLE)では、関節の痛み、光線過敏、皮疹(蝶形紅斑)、発熱、口腔内の潰瘍などが認められます。
ループス腎炎を合併すると、健診でみつかるような軽度の血尿や蛋白尿から、ネフローゼ症候群、急に腎機能が低下する急速進行性腎炎症候群をきたすなど、ありとあらゆる腎臓の症状をきたします。

膠原病の症状の具体例
発熱 37度前後の微熱が続くことが多く、午前中だけとか、多少のだるさはあっても生活にそれほど支障がないなど、風邪とはちょっとちがった発熱の仕方をします。
38度以上の高熱が何日も続く場合もあります。
関節痛筋肉痛 インフルエンザのような関節の中から湧き上がってくような感じの痛みがあります。それがあちこちの関節に同時に発生したり、場所を移動して発生したりします。筋肉痛も同様な症状で非常に不快です。
朝、手指の関節がこわばって動かしにくいなど筋力が急に低下することもあります。
皮膚症状 発疹(ブツブツ)や紅斑(あざのように赤くなる)が体のあちこちに現れます。
特に顔面に出やすく、痛みのないものが多いが、ひじや足にできる発疹は痛みを伴う場合もあります。
リンパ腺の腫れ 風邪やその他の感染症と違って、あちこちのリンパ腺が腫れます。
ただし硬く大きくなることは少なく、あまり痛みがないことが多いようです。
レイノー現象 レイノー現象とは指先の血管への血流が不足して、突然に白くなったり、紫色になるものです。
厳密にはその後充血で赤く腫れるものをいうようです。寒さで誘発されやすい。
しびれ 手足の全体、または指にしびれが出ます。
左右の共通性はあまり見られません。多発性単神経炎といって血管の炎症からおきることが多く、他の疾患と間違いやすいものです。
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