口腔外科は外科の分野であるとともに、歯科の分野でもあり、日本では歯科口腔外科のほうが一般的です。フランスやドイツでは医師免許および歯科医師免許の2つの許可証がないと診療できませんが、日本では医師免許または歯科医師免許のどちらかを取得していれば診療は可能です。
歯科は「歯」に起因している箇所の治療を専門とし、口腔外科は口周囲(歯科診療以外の箇所)に起因する箇所の治療や診療を専門としています。
そうはいうものの、口内や顎といった箇所は歯と密接な関係があるため、そのほとんどは歯科医で扱われていることが多いです。口腔外科においては内科的の処置やストレスによる障害、病気、炎症、外傷、腫瘍、アレルギーなど広範囲の分野であるため、一概には歯科医や外科医での区別がつけにくいのも事実です。
患者さんの症状や状態によっては、歯科口腔外科や口腔外科のみならず、形成外科や脳神経外科、呼吸器外科など様々な分野の医師たちが協力し、連携することがあります。
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口腔での異常が見られたら、そのほとんどが歯科医による歯科口腔外科へまずは診察に訪れることが多いと思います。それ以外の外科医のいる大きな病院にお世話になるとしたら、大きな事故による外傷、手術が必要になるような口腔から顎などへの感染症、顎のずれや外れてしまうような場合でしょう。
口腔外科の分野は他の専門分野との兼ね合いもあったりするので、特定しがたいのは確かです。
下記に口腔外科、または歯科口腔外科と関連する症状を一部挙げてみました。
些細な違和感を覚えたら、放置せず相談をされたほうが良いと思います。
口腔外科医として働く場合には、歯科医師免許か医師免許のどちらかがあれば可能です。ただし、口腔外科専門医として活動するためには、上記免許に加え、初期臨床研修を修了してから6年以上、日本口腔外科学会の研修施設に所属し、一定以上の実績を兼ね備えなければなりません。
また口腔外科専門医の資格は、申請書類審査、筆記試験・口頭試問を経て、試験官が申請者の口腔外科手術をその場で確認し、能力を見極めて初めて認定されます。
さらに5年ごとに更新手続きの義務があり、手続きまでの一定期間の実績が必要となってくるため、資格を取ってからも学識を高め、診療技能の向上が重要となります。
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