痛風(つうふう)|用語集

医療に関する業界の専門用語等、意味をわかりやすいように解説した用語集・辞典です。外科・整形外科等の病院に関する用語について紹介しています。ご自由にお役立て下さい。

痛風(つうふう)

痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う症状になる病気のことです。
医学研究が進み、良い薬も開発されたため正しい治療を受ければ全く健康な生活が送れます。
しかし、放置すると激しい関節の痛みを繰り返したり、体のあちこちに結節が出来たり、腎臓が悪くなったりする重大な病気でもあります。

痛風が起きる前に血液の尿酸値が高い状態が長く続くことを高尿酸血症と言います。
それを放置してしまうと、ある日突然、足の親ゆびの付け根などの関節が赤く腫れて痛みだします。
痛みは激烈で、耐えがたいほどの痛みです。発作的な症状なので痛風発作と呼びますが、大抵の場合は、1週間から10日たつと次第に治まり、しばらくすると全く症状がなくなります。

痛風発作は、炎症を抑える薬を服用すると比較的早く治ることが多いです。
ただし油断は禁物で、多くの場合、1年以内にまた同じような発作がおこります。そして繰り返しているうちに、足首や膝の関節まで腫れはじめ、発作の間隔が次第に短くなってきます。
このころになると、関節の痛みだけでなく、関節の周囲や身体のどこかに結節ができたり、腎臓が悪くなったり、尿路結石が出来たりする人が出てきます。
最終的には重症の慢性痛風になる可能性も高いので放置するのは危険です。

また、血清尿酸値の高い人は心血管障害や脳血管障害の可能性が他の人より高い事がわかっています。
これを防ぐためには尿酸値以外の動脈硬化のリスク因子にも注意する必要があります。
痛風にかかるのは20歳以降の男性が多いといわれています。
血清尿酸値は遺伝と環境の両方が関係するので、それらの知識を持ったうえで対処する必要があります。
専門知識を持った医師に相談の上、患者さんに応じた治療が必要です。

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