肝臓がん

▼ 肝臓がんの特徴と症状

肝臓がんとは、肝臓に発生または転移した悪性腫瘍のことです。

肝臓がんは大きく分類すると、肝臓が発生元である原発性肝癌と、他臓器で発生したがんが肝臓に転移した転移性肝癌に分けられます。

肝臓がんは、肝臓の細胞のがん化が起因して発症することから、肝細胞がんと呼ぶこともあります。

また、肝内を通る胆管にがんが発症してしまうものは、胆管細胞がんと呼ばれます。

肝細胞がんと胆管細胞がんは、同じ肝臓の悪性腫瘍でありながらも、治療方法が異なることから、区別されています。

肝臓がんによる死亡者数は、2016年の統計で28,528人おり、男性では肺がん、胃がん、大腸がんに次いで、がんによる死亡者数の第4位となっています。

参考:最新がん統計|国立がん研究センター がん登録・統計

肝臓がんの症状としては、腫瘍箇所が直径5〜10cm程に広がると、腹部が張った感じや腹痛などの症状を起こすことがあります。

初期症状では目に見えるような症状はなく、がん検診などの超音波、X線CT、MRIなどの検査で発見されることがほとんどです。

他にも肝硬変などの慢性の肝臓病と同じように、肝機能の低下や黄疸や腹水の増加などが見られます。

▼ 肝臓がんの予防と治療法

肝臓がんの主な発症要因は、B型肝炎ウイルスあるいはC型肝炎ウイルスの持続感染が引き金となることが考えられています。

またウイルス感染以外では、アルコールの多量摂取、喫煙、肥満、糖尿病などが知られています。

特に肝臓のまわりに中性脂肪が異常に蓄積した状態の脂肪肝から発症しやすいともいわれています。

日本人を対象とした研究結果から、禁煙、栄養バランスの良い食生活、適度な運動、感染予防が肝臓がんの予防には効果的といわれています。

治療法においては、肝臓の状態やがんの進行具合にもよりますが、下記の方法があげられます。

薬物療法 がん細胞の表面にあるたんぱく質や遺伝子をターゲットとして効率よく攻撃する分子標的薬を用います。
放射線治療 陽子線や重粒子線(炭素イオン線)を使い、がん細胞を死滅させます。
肝機能を低下させることなく治療できますが、1回の治療費が300万円前後かかるといわれています。
肝切除(手術) 肝臓の腫瘍部分を切除します。
がんを確実に取り除くことができますが、長く入院する必要があります。
ラジオ波焼灼療法(RFA) モニターでがんの位置を確認しながら、細い針で体外から腫瘍箇所を刺し、その先からラジオ波を発生させて熱で腫瘍を固めてしまう方法です。
現在では、一番スタンダードな治療方法です。
肝動脈化学塞栓療法(TACE) がんが進行して手術でも難しい場合に選択される治療方法です。
太ももから細い管(カテーテル)を体内に入れ、肝動脈に抗がん剤を注入します。
さらに特殊なスポンジで動脈を塞ぎ、がんへ流れ込む血液をせき止めて、がんの進行を防ぎます。
1回での治療では難しく、経過観察をしながら繰り返し行います。
肝臓移植 他の人から提供してもらった肝臓と自分の肝臓を置き換えます。
日本での移植の場合には、近親者から臓器を提供してもらうことが一般的です。

肝臓がんは、治療後から2年以内に約3割の方が、肝臓のほかの部位への再発が起こるといわれています。

日頃から肝臓の負担を増やさないように生活することが重要です。

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